出版物紹介
『地名と風土』
日本地名研究所では研究交流誌として『地名と風土』を発行しています。『地名と風土』は1984年に創刊し、地名研究を通して、地名の持つ意味や地名改編への警鐘などを訴えてきました。残念ながら、第5号で休刊となりました。1992年に日本地名研究所紀要として復刊しますが、これも2号で休止し、引き継ぐ形で『地名談話室』として発行してきました。
2014年、谷川彰英第2代所長の日本地名研究所再生への姿として、『地名と風土』を復刊することができました。毎年1冊を発行する予定で編集を行っています。第11号から書店販売が可能となりました。会員だけでなく、多くの方々に読んでいただきたいと思います。
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編集委員
小田富英(編集長)、小林 汎、高橋 治、菊地恒雄、犬丸慎一郎、久保田 宏
価格 一部 1500~2200円(税別・送料別)
- 1号(1984年4月発行)
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座談会 鏡味明克、市川健夫、田中澄江、
林英夫、谷川健一誌上講演 増田四郎、馬場あき子 特集Ⅰ「記・紀・万葉の地名」 池田末則、吉田金彦 特集Ⅱ「地名改変の歴史」 大石堪山、奥田史郎 対談 芳賀徹、樋口忠彦 フィールドワーク
琵琶湖、越前、東京湾黒沢夕子、葛野浩昭、青柳精三 地名と教育 谷川彰英、松本成美 地名基礎講座 鏡味明克 海外情報 書評 日本地名研究所の歩み 他 - 2号(1985年5月発行)
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巻頭言 谷川健一 誌上講演 神島二郎 特集Ⅰ「気象、災害と地名」 喜多川周之、藤森照信、安田武、
谷川健一特集Ⅱ「地名と考古学」 寺村光晴、奥野正男、市毛勲、
永江秀雄、桐原健、金田久璋、
若尾五雄フィールドワーク
中世史研究、胆沢城井原今朝男、吉田嘉太郎 地名改変の歴史 大石堪山、奥田史郎 地名と教育 谷川彰英 地名学覚書 柴田 武 コラム 黒田杏子 海外情報 書評 日本地名研究所活動報告 - 3号(1985年11月発行)
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巻頭言 谷川健一 対談 仲松弥秀、谷川健一 地名研究文献発掘 一志茂樹 解題岡田陽一 特集「風土をデザインする」 西川治、門脇禎二、村井章介、
谷川健一、井上秀雄、大三輪龍彦、
富木耐一、河原哲郎、市川健夫、
徳富重成、佐藤甚次郎地名研究のすすめ 落合重信 フィールドワーク 瀬戸内 香月洋一郎 地名基礎講座 鏡味明克 地名と教育 谷川彰英 地名ジャーナル 谷川健一、黒田祐一 コラム 島田修二 書評 海外情報 全国地名研究会たより 日本地名研究所の歩み - 4号(1986年4月発行)
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巻頭言 谷川健一 誌上講演 谷川健一、西川治 特集 「熊野の風土と地名」 渡辺良正、玉置善春、桑原康宏、
真砂光男、宇江敏勝、小川平、
鈴木刻三、中瀬喜陽、二河良英
奥野利雄、杉中浩一郎、玉置善春、
玉岡憲明、浅里耕一郎、古川慶次、
真砂久哉・小特集
「カイトを中心とした集落地名」桐原健、大矢良哲、高濱幸敏、
濱岸宏一地名基礎講座 鏡味明克 地名と教育 池田昭 コラム 木下良、福井正二郎、松本文雄 書評 全国地名研究会たより 日本地名研究所だより - 5号(1986年10月発行)
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巻頭言 谷川健一 誌上講演 坪井清足、金思燁 誌上討論 井上辰雄、落合重信、水野祐、
谷川健一特集「千葉の地名と風土」 小笠原長和、川名登、谷川健一、
川村二郎、児玉幸多、菊間健夫、
川名登、松岡文雄、常世田令子フィールドワーク ズシ 竹内清 地名基礎講座 鏡味明克 地名と教育 池田昭 コラム 鈴木良一 海外情報 書評 全国地名研究会たより 日本地名研究所だより - 6号(1994年4月発行)
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前言 谷川健一 「花立」地名考 長谷川勲 地名「丹生」と歌語「真金」 永江秀雄 玉名郡衙を求めて 田邊哲夫 地名からの「アガタ」推定 桐原健 小笠原諸島 母島列島における
先住移民関係の地名延島冬生 山田秀三先生をしのぶ 末益和枝、児島恭子 - 7号(1995年3月発行)
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史料としての伝説と地名 谷川健一 民族語地名と和牛史研究 本間雅彦 「うたり」考ー静岡県の方言地名 富山昭 大神島探訪ー地名を歩くー 佐渡山正吉 出水から五島・壱岐・対馬、
そして隠岐田頭寿雄 ホウリユウの神号と地名の分布 新谷正隆 小笠原諸島・父島列島
ー弟島の地名延島冬生 - 8号(2015年3月発行)
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巻頭言 谷川彰英 論文 谷川彰英、前田速夫、黒田祐一、金田久障、吉田金彦 特集Ⅰ
「平成の大合併」を検証する小林汎、高橋治、原董、佐藤伸二、
村井眞輝、菊地恒雄、嶋田正義特集Ⅱ
美濃の地名と風土井藤一樹、馬渕旻修、鏡味明克、
中根洋治、伊藤憲司連載
地名の先達
アイヌ語と地名
地名学習のすすめ
伊藤純郎
児島恭子
小田富英地名へのひとこと 相澤一男、鈴木富雄、太宰幸子、
田中弘倫、久野啓介、金田久璋、
桑原康宏、佐藤伸二、城田九一、
説田武紀、園部正敏、田頭壽雄、
永瀬尚武、中平勝、原董、
原義典、深津重貞地名談話室 伊那谷地名研究会・川崎地名研究会・
岐阜県地名文化研究会・熊本地名研究会・
群馬地名研究会・埼玉地名研究会・
東北アイヌ語地名研究会・新潟件地名研究会・
藤沢地名の会・船橋地名研究会・
宮城県地名研究会コラム 菊地恒雄、昼間良次、川島健二、
田代博 - 9号(2015年11月発行)
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巻頭言 谷川彰英 論文 馬場あき子・柴田弘武・関 和彦 特集Ⅰ 座談会
「平成の大合併」を論ずる谷川彰英、馬居政幸、菊地恒雄、
小林 汎、高橋 治特集Ⅱ
柳田民俗学と地名研究谷川彰英、小田富英、高橋 治、
金田久璋、長沢利明連載
地名研究の先達
アイヌ語と地名
地名学習のすすめ
伊藤純郎
児島恭子
小田富英地名へのひとこと 梶川 登、征矢野俊子、高木浩朗、
延島冬生地名談話室 大分山地地名研究会・岡山地名研究会
出水地名研究会・釧路地方の地名を考える会
佐倉地名研究会・水保葦北地名研究会
海の熊野地名研究会 他コラム 山口 均、長谷川恩 - 10号(2016年3月発行)
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巻頭言 谷川彰英 論文 谷川章雄・太宰幸子・太田鈴子・
長谷川勲特集 伊那谷の地名と風土 原 董・岡田正彦・清水迪夫・
伊坪達郎・今村理則・針間道夫調査ノート
熊野の「鬼地名」調査松永洋一 連載
地名研究の先達
アイヌ語と地名
地名学習のすすめ
高橋治
児島恭子
小田富英地名談話室 大江修・菊地恒雄・桐井聰男・
佐渡山安公・関恵子・松尾裕コラム 小林汎 - 11号(2017年3月発行)
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巻頭言 関和彦 論文 金田久璋・山口 均・竹松 享・
長島 保特集Ⅰ
災害地名と町つくり 研究者としてどうかかわるか滝口昭二・小崎龍也・田中弘倫 特集Ⅱ
武蔵野の地名と風土来嶋靖生・荒竹清光・鈴木茂子・
高見寛孝・池谷 匠連載
地名研究の先達
アイヌ語と地名
地名学習のすすめ
高橋治
児島恭子
小田富英地名へのひとこと 佐藤伸二・説田武紀・園部正敏・
田頭壽雄・原董・松尾裕・
村上均地名談話室 金田久璋・澤口 宏・鈴木富雄・
太宰幸子・田中弘倫・永瀬尚武・
長谷川勲・中江 徹コラム 福田行高・小田富英 - 12号(2018年3月発行)
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巻頭言 関和彦 論文 太宰幸子・荒竹清光・長谷川勲 特集Ⅰ
地名と地域 地理学・地理教育の立場から小林汎・小野有五・蟻川明男・
藤本一美・相原正義特集Ⅱ
山陰、山の陰の地名と風土関和彦・三井淳・内田律雄・
黒田一正・川島芙美子・宍道年弘連載
地名研究の先達
アイヌ語と地名
地名学習のすすめ
高橋治
児島恭子
小田富英地名談話室 大平哲也・菊地恒雄・久保田宏・
佐藤壽子・渋谷とめ子・竹本伸・
中葉博文・野本誠一・吉山治・
若林春次コラム 関信夫・松永和子・犬丸慎一郎 - 13号(2019年3月発行)
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巻頭言 関和彦 論文 中野澈・澤口宏・小野寺徹 特集Ⅰ
消えた地名・消された地名・消えゆく地名楠瀬慶太・武内文治・多賀俊介・
金田久璋・説田武紀・太宰幸子・
福田行高特集Ⅱ
陸奥、陸の奥の風土と地名関和彦・荒竹清光・石井正己・
菊池健・岡村民夫・酒井董美・
小泉凡・小田富英・前川さおり連載
アイヌ語と地名
地名研究の先達
児島恭子
髙橋治地名談話室 坂下民雄・菅野郁雄 コラム 竹本伸・久保田宏・田代博・
小林汎・犬丸慎一郎 - 14号(2020年3月発行)
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巻頭言 金田久璋 エッセイ 岡谷公二・松橋由雄 論文 荒竹清光・築根照英 特集
越中ー越の中の国の地名と風土金田久璋・森俊・浦辻一成・
関隆司・野原大輔・晒谷和子・
野積正吉・佐藤武彦・石垣悟・
加藤享子・中葉博文・二日市健一・
小山昌矩・小田富英連載
地形研究の先達 アイヌ語と地名
中葉博文
児島恭子地名談話室 相場紀子・井口利夫・岡田正彦・ 水津幸一・永田良茂・延島冬生 コラム 犬丸慎一郎・菊地恒雄・久保田宏・ 村瀬紀生・福田行高 - 15号(2021年3月発行)
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巻頭言 金田久璋 古層脈物語 谷川ゆに 特集Ⅰ
谷川健一論の現在谷川章雄・金田久璋・島村恭則・
金子遊・川島健二・杉本仁・
加藤秀雄・澤井真代・川島秀一・
井藤一樹・児島恭子・小田富英・
島村幸一・船曳由美・前田速夫谷川健一未発表談話記録
私と宮古島谷川健一
(採録・解説 佐渡山安公)特集Ⅱ
谷川健一を語る野本寛一・赤坂憲雄・荒竹清光・
大江修・太宰幸子・中葉博文・
原義典・説田武紀・田中弘倫・
相澤一男・菊地恒雄コラム 澤井真代・川島健二・久保田宏・ 高橋治 - 16号(2022年3月発行)
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巻頭言 金田久璋 論文 吉開潔・徳永忠雄・荒竹清光 特集
越前・若狭の風土と地名金田久璋・水野和雄・鹿角尚計・
前田速夫・正津勉・宮永一美・
伊藤大生・小田富英・三浦佑之・
長野栄俊・岩田陽子・中田那々子・
門井直哉・峠順治・川波久志・
片桐哲郎・大野康弘・片岡芳子・
伴とし子・宮崎章連載
古層脈物語谷川ゆに コラム 久保田宏・犬丸慎一郎・高橋治・ 小林汎 地名談話室 井藤一樹・菊地恒雄・木幡育夫・ 関惠子・篠原憲・杉本恵正・ 立石保男・中野良宜
地名談話室について
日本地名研究所では、全国の地名研究組織や研究所会員相互の研究交流紙として『地名談話室』を発行していました。現在、『地名談話室』は28号で終刊しています。『地名と風土』復刊により「地名談話室」を同誌に収録し継続しています。
価格 一部500円(税込・送料別)
1号~20号の合本
価格 一冊3000円(税込・送料別)
日本地名研究所通信
日本地名研究所通信は、1993年に第1号が発行されました。表紙は毎号、所長の挨拶と日本各地の写真で構成され、現在の研究所の活動状況と全国の地名研究組織の活動を知らせるものとして親しまれています。それまでは「日本地名研究所会報」という冊子がありましたが内容はこれを引き継いでおり、現在103号まで継続発行しています。
価格 一部500円(税込・送料別)