日本地名研究所について

所長あいさつ

日本地名研究所初代所長谷川健一大地に刻まれた地名の声を聞く

 川崎市の一角に日本地名研究所を設立してから29年が経ちました。

 日本の伝統文化の中核となる貴重な遺産である地名を守り研究するために、ささやかではあるが、精一杯努力してきた跡をホームページを通して全国の皆さんに見ていただきたいと存じます。

 この29年の間、日本地名研究所の歩みはけっして平坦なものばかりではありませんでした。研究所設立当初からの念願であった日本地名博物館は、ついに実現には至りませんでした。

 しかし、私共はけっして挫けません。日本地名研究所は、今もって日本人としての誇りの伝統を後世に伝えるための精神の塔であります。二十一世紀を迎えましたが、日本は相変わらず深い混迷の霧に包まれております。この時まず日本人がなすべきことは、自分の立っている大地をよく知ることです。その大地に刻まれた地名の声によく耳を傾けることです。

 さいわいに私共はこの29年の間に、志を同じくする人々を全国に大勢獲得することができました。新しい世紀もこうした方々と手を携え、地名研究の発展に邁進していく所存です。

2010年
日本地名研究所初代所長

谷川健一


日本地名研究所所長 金田久璋就任のご挨拶にかえて

 経済至上主義ともいえるこの国の実学重視の文教政策のあおりで、今や人文系の研究が退潮しつつあり、ひいては全国的な文化活動の停滞が著しく見られます。大都市への若者層の移住が進み、過疎や限界集落、廃村、地域共同体の衰退といった、少子高齢化をともなったこの国の現状は今や惨憺たる極みにあると言っても過言ではありません。

 このような危機的な様相の中で、これまで歴史研究の一翼を担ってきた地名研究にはたして何が出来るのか、原点が問われているように思われます。はからずも、日本民俗学の発祥の地において、このたび第四代の日本地名研究所所長に選任され、もとより浅学菲才ながら、研究の初心に立脚して、学術的な研究と後継者の育成を進めてまいりたく、ご指導とご鞭撻をよろしくお願いいたします。

2019年6月
日本地名研究所所長

金田 久璋

活動情報

日本地名研究所の主な活動情報

日本地名研究所では、谷川健一初代所長の遺志を継ぎ、学際的視点から地名研究をしており、全国の地名研究の団体や個人会員が地名を通して研究調査を行っていることの、センター的役割を担っています。その成果を毎年、全国地名研究者大会を開催して情報交換を行っています。

また、研究交流誌として『地名と風土』を発行し、地名研究の意義や研究方法、先人の研究姿勢を伝えるなど、地名の今日的課題に積極的に関わる雑誌づくりを目指しています。情報交換紙として『日本地名研究所通信』を年4回発行しています。さらに、より身近に地名を知る機会として、年2回「地名探訪」を実施しています。

各地の地名研究団体との情報交換を行い、必要に応じて地名研究所事務局が支援しています。現在、個人会員200名、加盟団体50団体で活動を行っています。

また、地元川崎市において、毎年委託研究事業を行い、地名実践報告書を作成し、川崎市の地名財産として蓄積し、今日までに『川崎の地名』「川崎地名辞典上・下」等を刊行しています。

組織図

活動情報

役員一覧

所 長 金田 久璋
理 事 渋谷とめ子
説田 武紀
太宰 幸子
田中 弘倫
原   董
藤野芳太郎
吉山  治
評議員 折戸 義夫
角田 憲治
澤口  宏
田頭 寿雄
土肥  稔
永瀬 尚武
松尾  裕
若林 春次
顧 問 谷川 彰英
馬場あき子
鈴木 茂子
監 事 岡田 栄子
増田 政巳
事務局長 菊地 恒雄

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